サイドスペース
だいすけ果樹園から出荷する生産地は、愛媛県の西南部に位置し、九州に突出た 40㎞の長さを有する日本一の佐田岬半島とその基部の八幡浜市・伊方町・西予市三瓶町の２市１町からなります。東部は大洲市、南部は西予市に隣接し、宇和海と瀬戸内海に囲まれた海岸部は典型的なリアス式海岸が続きます。地形は起状の多い傾斜地が連なり、平野部は極めて少ないです。土質は結晶片岩を母岩とする壌土・砂壌土が大部分を占めるほか、一部に秩父古成層・紋岩・石灰岩の層も見られます。日照量が多く、自然条件に恵まれ、かんきつ栽培に適した環境となっています。
「５つの光」とは、さんさんと降り注ぐ太陽の光、美しい海から反射する光、ギラギラと輝く段々畑から反射する光、整備された園内道から反射する光、強い意思と情熱で育てあげた、努力の汗からくる光のことです。その汗と努力の結晶が実り、自信を持ってお届け出来る最高品質のみかんが収穫されます。
愛媛県は日本でも有数のみかんの産地です。なかでも八幡浜市の西宇和地区で栽培されるみかんは、味・品質共に最高級のブランドみかんです。穏やかな宇和海が眼前に広がり、太陽はさんさんとみかんの木々に降り注いでいます。屏風をたてたような急勾配の段々畑は、全て宇和海に面し、山の南斜面が東西約４キロメートルにわたって広がっています。広大に広がる海からの潮風、さんさんと照り注ぐ太陽の光、宇和海からの照り返しなどの自然の恵みを十二分に受け、排水もよくまさに高品質みかん栽培に適した土地がらで育てています。
まず、最初に畑にミカンの樹を植え付けることから始まります。ミカンは元気に成長し実がたくさんなるように「接ぎ木」ということをしています。最初に下の部分（土台）となるものに種をまいて、育てておきます。暖かくなってきた春にミカンの樹も根や葉っぱを出して動き出すので、広い場所に移してあげます｢元気に大きく育ってくれよ｣と、愛情を注ぎながら１本・１本、丁寧に樹を植えています。移す場所には、前もって樹が育ちやすいように畑の土に栄養分を加える等土作りに汗をかきながらがんばっています。
土づくりは、昔ながらの栽培技術を重視し、畑からの恵み（菜種粕）、海からの恵み（魚身粕・魚ぼかし）を中心に配合した肥料を施用しています。また土壌改良のために、牡蠣殻、地力増進のため完熟バーク、コアラピート、牛糞豚糞の堆肥などを施用しています。太陽の光を浴びながら、グングン樹が大きくなって、元気に育っています。実を付けられるほど大きくなるまで、３年ほど必要になります。植物は動物と一緒で、いつも呼吸しています。また、太陽の光を受けて栄養分を作ります。
夏に向けて元気の良いみかんの樹をつくります。雨の日も樹は水分を吸収しながら、どんどん大きくなっていきます。太陽の光だけでなく、雨による水もあるから、より大きくなります。ミカンは山に石垣を積んだりしてつくった段々畑にたくさん植えられています。段々畑は、太陽の光がよく当たり、雨が降っても水がたまらないので、甘いミカンができます。５月になると、みかんの木の枝に蕾（つぼみ）がたくさん見られるようになります。この時期になると、畑の近くを通るだけで花の香りがただよってきます。このときに枝ごと蕾を間引いてやることで、果実のつき方、数量などを調整します。
白い花びらが散る頃には、極小さなミカンの赤ちゃんが、たくさん顔を出していますミカンの赤ちゃんは、お日様の光を浴びたり、雨を吸収してどんどん大きくなりますミカンがたくさん着きすぎると樹が弱わったり、極小玉のミカンしか出来ないので、摘果と呼ばれる作業で、果実数を減らします。また、根や樹が弱体化するのを防ぐ「樹冠上部剪定」もおこないます。
園内で肥料をまき、雑草も生えやすい環境になります。それは植物の生育にとって本来豊かな環境である証でもありますが自由気ままに雑草に育ってもらうわけにも行かないので、みかんの樹に栄養分を送るため多少なりとも除草作業は欠かせません。 園内に雑草が生えてきても、放置して伸ばしっぱなしにしていると、本来育てているみかんの樹に光が当たらなくなり、必要な水分や栄養分など、育てたいみかんの樹から多くのものを奪いとってしまいます。 また、雑草が繁茂すると風通しが悪くなり、病原菌や害虫の住みかとなって病虫害を発生させ、園中に蔓延させるなど、多大な悪影響をもたらし、雨が降った後など大量に芽を出す場合があります。当園での病害虫駆除は最小限防除を行うため手作業で撒布し安心・安全なみかんづくりを心がけております。
秋になって朝晩が涼しくなってくると、うす緑色から段々と果実は色づきはじめ、ミカンの色に変わります。収穫時期になると黄色が濃くなって、おいしそうに見えてきます。11月になると西宇和産地の主力品種「宮川早生」の収穫が始まります。また 12月に入ると、いよいよみかん収穫のシーズンになります。朝早くから、ハサミとカゴを持って畑に出かけ、一つ一つ愛情かけて育てた果実を、手作業で丁寧に収穫します。
収穫されたみかんは、トラックで運ばれ、選別器で大小を選別します。当果樹園の選別機はみかんを極力転がさず衝撃を与えないように、自然のままの姿で出荷するために メートルラインの短い区間で色の悪いもの、商品にならないものなどは目視で拾い出し、ノーワックスでサイズ分けを致します。その後、選別されたおいしい柑橘を箱詰めし、お客様のお手元へお届け致しております。
